子どもの夜尿症(おねしょ)とストレス
今回は、5歳の男の子の夜尿症(おねしょ)についてのご相談で、ずっと大丈夫だったのに、最近になって急に「おねしょ」をしてしまう機会が増えたそうです。
日本泌尿器学会様のHPによると、夜尿症は次のように定義されています。
子どものおねしょ(夜尿症)は「5歳を過ぎて1ヶ月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3ヶ月以上続くもの」
また、夜尿症の原因は次の①~③による複合的なものだとされています。
①尿意で目をさますことができないという覚醒障害
②膀胱の働きが未熟である(膀胱のサイズが小さいなど)
③夜間尿量が異常に多い
一方、当オフィスでは夜尿症の原因について、これとは違った解釈をしています。
それは、夜尿症には精神的なストレスが影響しているという考え方です。
妹ばかり、ズルい!!
それは「●●ちゃんばかり可愛がってもらってズルい!」という気持ちです。
たしかに、「ズルい!」とか「おかしい!」といったストレスは腎臓に影響することがありますが、それだけで夜尿症になるのであれば、そこら中におねしょで悩む子どもが溢れかえっているはずです。(そんなことはないですよね??)
ストレスの影響があったとしても、そこには夜尿症になってしまう「必然性」があるに違いないと考えました。
ということで、さらに深く検査で掘り下げていきます。
すると、最終的に出てきたのは、、、「もっと僕もかまってほしい!」という気持ち。
つまり、おねしょ→母親の手がかかる→かまってもらえるというわけです。
もちろん、5歳のお子さんが頭で論理建てて考えているわけではありません。カラダが無意識レベルで、そう判断したということです。
症状にはメリットがある
心の深いレベルでは、どこかその症状に助けられていることがあります。これを二次利得と言います。
わかりやすい例を挙げると、学校が嫌な小学生が腹痛を起こしたりするケースですね。
お腹が痛いのはイヤだけど、そのおかげで学校には行かずに済んだ!と意味で、症状にもメリットが有るわけです。
このようなケースでは、表面的なアプローチを行っても、何度でも症状は再発してしまいます。
エネルギー療法でストレスの影響をリセットする
今回は、
- ●●ちゃんばかり、ズルい!
- ぼくもかまってほしい!
という、2つのストレスをヒーリングで浄化しました。
ストレスが溜まっているときは、その出来事や人について考えるだけでもモヤモヤした気持ちが湧いてきますが、
ストレスのエネルギーを浄化したあとは、同じことについて考えてもイヤな気持ちが出てこなくなります。
その後の様子と今回の考察
この時期の子どもは、膀胱の働きや睡眠ー覚醒リズムが十分に育っていないこともあると思いますが、それ以上に夜尿症が出始めたタイミングが重要です。
たとえば、2週間前から、おねしょをするようになったとします。これは逆に言うと、それまでは大丈夫だったということです。
つまり、発症時期である「2週間前」くらいに、何か夜尿症の引き金となるものがあると考えます。
時系列を踏まえて夜尿症の原因を考えると、それは膀胱のサイズよりも精神的なトラブルである可能性のほうが高いのではないでしょうか。