健康情報との正しい付き合い方
たとえば、“B型の人は体質的に鶏肉が合わない”という情報があったとします。
ここで、「自分はB型だから鶏肉を食べたらダメなんだ!どうしよう!?」となってしまうのは、情報に支配されている状態です。
一つの情報に恐怖心を煽られてしまって、他の選択肢が見えなくなっているのです。
情報を利用する側に立つというのは、複数の情報を並べて見ることのできる状態にあるということです。
それぞれの情報のメリット・デメリットを考慮しながら、自分なりの「答え」を創り上げていくことが、情報を利用することだと考えています。
情報は自分の正解のためのピース
血液型をもとにしたカラダへの相性という意味ではNGだとしても、高タンパク低脂肪だからOKという考え方もあります。
どちらが正しいor間違ってるではなく、自分が何を求めるかによって優先すべき答えが変わるというわけです。
そのため、
- ○○は良いですか?
- △△は悪いですか?
という質問に対する答えは「何を求めるかによります」になるはずです。健康情報を良し悪しだけで語ることは意味がないと考えています。
- 睡眠の質を高めるには、どんな栄養素が役立ちますか?
- 疲れにくくなるには、何に気をつけるといいでしょう?
というような質問が出てくるでしょう。
健康情報に対するスタンスが大切
これは、人によって体質・健康レベル・生活習慣などがまったく異なるからです。すべてにおいて同じ条件の人は皆無と言ってよいでしょう。
ある人には効いた食事療法が、別の人にとっては害になることだってありますし、もっと言えば、同じ人であっても、以前は効いた食事療法が、現在には合わなくなっていることだってあるのです。
そのため、安易に決まった正解を求めるのはオススメできません。大切なのは自分のカラダの状態を見ながら、自分で正解を考えるという『在り方』です。
この姿勢があってはじめて、さまざまな健康情報は、あなたが導き出す答えを、より精度の高いものにする助けとなるでしょう。